令和3年の記念祭を斎行いたしました。
吹雪により境内が白く清められる中、粛々と宮司が奉仕申し上げました。
2月17日に、宮中、伊勢の神宮をはじめ全国津々浦々の神社で、祈年祭が執り行われます。
祈年祭は「としごいのまつり」とも言われ、「年」を祈るお祭りです。
「年」は「稔」でもあり、それは「穀物」、五穀(稲、粟、麦、大豆小豆または稗、豆)を指しているとも言われています。
祈年祭の祝詞の中で、特に「奥つ御年」と表され、その豊作を願っている作物があります。
それが私たち日本人にとって古来、命の稔りである「稲」です。
「御年」は穀物の美称、「奥つ」は時間的な奥行きと言われ、一年で最も遅くに収穫される穀物である「稲」を指していると言われています。
もちろん稲だけではなく、人々の手によって作られる全ての作物の豊作と工業商業の発展をも祈られています。
自然界の正月である立春より最初の大祭である五穀豊穣を願う祈年祭から、秋の収穫を祝う新嘗祭まで、悪しき風や水の災いなく、農事収穫の恵みを戴くことができますよう祈念申し上げました。
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