日々の生活の中で、神社にお参りをして、賽銭箱の前で拝礼をするという方が多いかと思います。
しかし、それとは別の参拝方法があります。
それは、社殿の中に入って祈願や祈祷を受けることです。
神社では、安産祈願や厄除け祈願、交通安全祈願、合格祈願など、様々な祈願・祈祷を受け付けています。
これを「正式参拝」と呼び、普段のお参りとはちょっと違う形です。
そんな正式参拝に際して、気をつけたいポイントがいくつかあります。
これからそれらを紹介いたします。
1. お賽銭(初穂料)の納め方
まずは、お賽銭についてです。
普段のお参りでは、お財布から出したお金をそのまま賽銭箱に納めることが一般的です。
しかし、正式参拝、祈願祈祷を受けるときには少し違います。
この時は、金銭を裸で納めるのではなく、のし袋に入れて納めます。
そして、のし袋の表には「初穂料」と書いていただき、祈願祈祷を受ける方のお名前を書くのです。
2. 服装について
次に、大切なのが服装です。
普段のお参りも神前なのですが、祈願祈祷を受けるときは、より神様に近づくので、服装には特に注意が必要です。
そのため、スーツまたはそれに準ずる正装が好ましいとされています。
ただし、安産祈願でお参りされる妊婦様は、体調に配慮した服装でも問題ありません。
3. 祈願・祈祷への準備
神社にお参りすることには慣れていても、祈願祈祷を受けたことがないという方も多いでしょう。
安産祈願や厄除けなど、祈願祈祷を受けようと考えている方が、どうしたらいいのか迷っていることもあるかもしれません。
そんな時、祈願祈祷を受ける前の準備として、結婚式をイメージしてみてください。
例えば、目上の方の結婚式に招待されたとき、ご祝儀を裸のままで渡しますか?
また、ジャージや半袖短パンクロックスで結婚式に出席しますか?
祈願祈祷も同様に、神前で行う大切な儀式です。
だからこそ、その場の重みに相応しい準備が必要なのです。
4. 疑問や不安がある時は、尋ねること
そして最後に、何か疑問や不安がある場合、遠慮せずに神社の方に尋ねてください。
神社側、神主にとっても、皆さんが神様に対して失礼のない形で祈願祈祷を受けられることが大切です。
だからこそ、質問されることは歓迎されています。
以上が、神社での祈願・祈祷における気をつけたいポイントです。
神社での祈願・祈祷は、私たちの願いを一層強く神様に伝える大切な儀式です。
それぞれの目的に合わせて、正しく、そして心を込めて行いましょう。
そして何か疑問や不安がある場合は、遠慮なく神社の方に尋ねてください。
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